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地中障害物とは?解体工事で追加費用が発生する要因

地中障害物とは何なのか?なぜ埋まっている?

今回は「地中障害物」について解説いたします。

 

建物の解体工事をする場合、上モノの建物を解体し、建物の基礎を解体します。
基礎まで全て解体して撤去した後、地中1~1.5メートル程度に土や小さな石ころ以外のモノがないか確認いたします。
これは建物が建っていた下部だけでなく、施主様の土地全体を一通り確認するんですね。

 

なぜこのような“面倒くさい”確認作業をわざわざするのでしょうか?

それは、次の建物を建てる際、地中にゴミなど余分なモノが埋まっていると基礎工事がうまくいかずストップしてしまうからですね。

 

この際に地中から見つかる障害物を、「地中障害物」と言います。
具体的には、以下の様なモノがあります。

 

・浄化槽
・以前に建て替えたときのゴミ、瓦、基礎
・大きな岩

 

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地中からコンクリートの浄化槽が見つかり、解体して撤去し、空いてしまった空間に土を入れ込む

 

弊社の施工エリアである関東地方ですと、東京大空襲時の廃棄物(レンガなど)が地中から見つかることもあります。

さらに、江戸時代に処刑場だった地域では、いまだに人骨が出てくることもあるんです。
地中に歴史ありですね。

 

意外と出てくる地中障害物

このような地中障害物は、結構な割合で出てきます。
およそ5~10%くらいというところでしょうか。
意外と地中に何かしら眠っているんです。

 

原因としては、昔になるほど様々な工事がいい加減だったということはあります。
色々なことが今ほど厳しくはなかった。
なので、数十年前の解体工事屋さんであれば、解体して出た産業廃棄物をそのまま地中深くに埋めてしまうなんてことは結構ありました。

 

なんだか古い話のように感じますが、多くの建物は数十年単位で建て替えますので、前回の建替え時はそのような時代だったということが多いのです。

 

時代によって文化や常識は移り変わる

また、単にそれが悪いことだとも言えません。

例えば戦後の復興時、全ての建物ガラなどのゴミを一箇所に集めるというのは無理でした。
各個人の裁量で地中深くに埋めてしまうというのは、当時としては合理的な判断だったわけです。

文化は時代とともに移り変わっていくわけですね。

 

ただ、現代では地中障害物に関してかなり厳しくなっています。

例えば、地中に障害物が残っているまま土地を売却し、その土地に建物を建てようとして基礎工事をしているときに地中障害物が見つかった場合、その撤去費用は土地の売主側が持つことになります。
土地を売却する場合、キレイな状態で売却する責任があるからです。

 

私達が上記の通り解体時に必ず地中確認をするのはこのためです。
仮に施主様がその土地を売却する場合、後から地中障害物が見つかると余分な手間とお金がかかってしまいます。
また、新たにご自身で建物を建てる場合でも、基礎工事がうまくいかなければどうせ撤去する必要が出てきます。
土地は必ずキレイにして再活用するのが原則です。

 

心苦しい瞬間

私個人としては、地中障害物が見つかる瞬間は毎回ドキッとします。
これは、地中障害物が見つかったら多くの場合、施主様に追加費用を頂かなければならないからです。

 

基本的には弊社の解体工事には弊社都合での追加費用はありませんが、地中障害物が見つかった場合はそれを専用の重機で解体して分別処分する必要があります。
もちろん、産廃を捨てるのにも費用はかかります。

なので、地中障害物に関してはどうしても追加費用を頂くことになってしまうわけですね。

 

お客様にとって、予期せぬ出費が出ることは非常に苦しいことです。
どうしようもないと理屈では分かっていても苦しいのは苦しいですよね。
気持ちはすごく良く分かります。

なので、こちらにも理屈はあるんですが、どうしても言い出しづらいんですよねー。
何回経験しても言いづらいです。
極端に言えば、解体工事をしている中で一番つらい場面だとも言えますね。

 

かならず現場確認して細かく説明

地中障害物撤去にかかる追加費用を頂く場合、弊社では必ず施主様に現場のご確認をいただきます。
内容をご理解いただき、撤去に必要な経費分をご説明いたします。

もちろん地中障害物が大した量でない場合は、追加料金は頂かず通常の施工範囲内で吸収してしまうこともあります。
吸収できてしまうほうが私的には気が楽です(笑)

 

業界の慣例として、特に現場での説明をせずに追加費用を請求してしまう解体業者もいますので、業者選びは色んな可能性を考えてご判断いただきたいです。

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